
ノーコードWeb制作ツール比較 StudioとWix
とちらもブラウザ上でサイト作成から公開、運用までできるサービスです。 ざっくりと触った感じではStudioはDreamweaverに近くデザイン重視、WixはWordPressに近く運用重視という印象でした。
- Studio https://studio.design/ja
- Wix https://ja.wix.com/
共通するメリット
- 無料で作成できる(広告あり。有料で広告非表示)
- ブラウザ上でサイト作成から公開、運用までできる
- レスポンシブ対応可能
- 非デザイナーでも見映えのよいサイトになりやすい(テンプレートやコンポーネントを選ぶだけで作成できる)
- ライセンスフリーの写真素材を簡単に利用できる
- CMS機能あり
- フォーム作成機能あり
- 独自ドメイン可
共通するデメリット
- イラストを描く機能がない(矩形を作成する機能もない)
- エクスポート機能がない
Studio
サーバ上のデータを直接編集できるDreamWeaver(WYSIWYGモード)というイメージです。 マージンやパディングの概念があるため、Webデザインの実際に近い感覚でレイアウトできるようになっています。 Figmaと連携できる機能も一時期話題になりましたが、1年ほどアップデートされていないようです。
今回、Studioを触った印象としてはWebサイトを作成するのであれば、Figmaは使わずに最初からStudioでデザインする方が早いように感じます。
またコンポーネントの機能もありますが、現状、同一パーツを複製することしかできないようです(2025.11.25にUIが刷新したらしく、ヘルプが旧エディタのものしか見当たりませんでした。) 最上位のプランであれば100万アクセス/月捌けるようですので、ある程度の規模のビジネス用途にも使用できそうです。
- 費用
- ¥590/月~
- 操作(UI)
- DreamweaverのWYSIWYGに近い操作感
- 機能
- CMS
- フォーム
利用イメージ
LPや期間限定のサイトの作成
競合ツール
Figma + HTML書き出しプラグイン or AIで変換
Wix
ほぼWordPress.comというイメージです。 ワードプレスのブロックエディタのようにコンポーネントを組み合わせて作成していく形になっています。 EC機能が充実しており、CRMや広告管理ツールなどもあり、高機能なECサイトを運用できます。 AIサポート付きのロゴ作成ツールや名刺作成・印刷サービスもあります。
ECメインのサイトに向いているイメージです。WordPress.comのEC機能と比較しながら、実際の運用での使い勝手も含めて検討する必要があるかと思います。 VeloフレームワークAPIという仕組みが用意されており、JavaSciptが使用できます(メソッドが限定されているようです)。データベースにアクセスできたり、cron的に定時処理もできるようです。
- 費用
- ¥1,300/月~
- 操作(UI)
- Wordpressのブロックエディタに近い操作感
- 機能
- ブログ
- EC
- CRM
- カスタムJavaScript
- チャット
利用イメージ
デザインにこだわったECサイトの作成
競合ツール
WordPress.com
まとめ
冒頭にも書きましたが、StudioはLPのようなデザイン重視のサイト、Wixはコーポレートサイトのように更新を意識したサイトに向いているように感じました。 どちらもCMS機能はありますが、ECやCRMなどの機能も持つWixが運用面では有用な印象です。
ただし、どちらもエクスポート機能はなく、長期的にサイトを運用したい場合には不安があります。 公開時はJavaScriptでレンダリングするタイプのサイトになりますので、コンテンツを別のサーバに移す場合、新規作成に近いものとなります。 サービス提供元にロックインされてしまうため、長期運用を想定している場合には不安が残ります。トラブルが発生した場合、基本的には何もできません。 サービス提供元をどれだけ信頼するかという話になってしまいます。
LPや期間限定のサイトであれば、コストを抑えるという点でメリットはあるように思いますが、公式サイトを長期運用するといった使い方は厳しいのではないかと感じます。
ECのみ切り出してWixで運用するというのであれば、デザインの自由度が高いというメリットがありますが、コスト面を考えるとWordPress.comなどの他のサービスも候補に入れて検討したほうがよいと思います。 ECについては業者さんによって必要な機能も変わってくるため、機能面でも他のサービスとの比較も必要になるかと思います。
そのため製作側から提案することは難しく、想定されるのは制作代行という形で使用する場合くらいかと思います。 サーバやドメインの管理をまとめて代行してほしい、デザイナーはいるが、サイトは作れない広報、営業部門がWebサイトを作成したいときに使うツールでもあるかと思います。 サイトが必要になったとき、制作会社に発注しなくともサイト公開まで完了できるという点がメリットかと思います。
文章の折り返しやアクセス速度の調整などはある程度まではできると思いますが、普段よりも手間が掛かり、精度も落ちるように思います。細かい部分まで突き詰めるのは難しそうな印象です。 印刷の仕事がプリントパックになったというのに近いかもしれません。 「ノーコード」のターゲットが専門職以外ですので、当たり前ではありますが。
StudioやWix、その他のサービスを比較して、必要な機能の見極めと各サービスの特徴の比較ができれば、すごくいいサービスだと思います。

